これからも お絵描きをつづける確率が高い→クリスタ
つづくか分からないから とりあえず無料でやってみたい→アイビスペイント
現在、筆者はメインのイラストソフトとしてCLIPSTUDIO(クリップスタジオ)、サブでアイビスペイントを使っています。
ブログのアイキャッチを作るのに古いPhotoshopを使用することもあるので、実質3ソフトを使っています。
※過去にはOpenCanvasやSAI、2024年にリリースされたPastelaなどにも触れています
その中で初心者お絵描きさんにオススメするのが、CLIPSTUDIO(以下、クリスタ)とアイビスペイント(以下、アイビス)です。
オススメする理由を書いていきます。
・デジタル絵の初心者
・どのイラストソフトがいいか悩んでいる方
・CLIPSTUDIOとアイビスペイントについて簡単に紹介
・CLIPSTUDIOの利点と欠点(個人の感想)
・アイビスペイントの利点と欠点(個人の感想)
・CLIPSTUDIOとアイビスペイントの違い
・他のイラストソフトとも比較(PhotoshopとPastela)
※この記事の情報は2024年5月時点のものです
CLIPSTUDIOとアイビスペイントについて簡単に紹介
クリスタとアイビスは共に利用者の多いお絵描きソフト(アプリ)です。
なので何かトラブルがあったときも先人が情報提供してくれているので、初心者にもありがたいソフトです。
クリスタはPC作業に特化していて、アイビスはスマホやタブレット作業に特化している感じですが、2024年現在はクリスタにシンプルモードというものが追加されていてスマホやタブレットでも お絵描きがしやすくなっています。
以下に、それぞれのソフトの違いを簡単に比較してみました。
クリスタ | アイビス | |
料金 ①買い切り ②サブスク | ①5900円~(PCのみ) ②3000円~(年額) | ①3450円(Windows版のみ) ①1500円~(広告除去アドオン) ②無料~3000円(年額) |
プランの種類 | PRO(買い切り・サブスク) EX(買い切り・サブスク) | プレミアム(サブスク) 広告除去アドオン(買い切り) Windows限定プロアドオン(買い切り) |
プランの違い | PRO(EXより機能が制限) EX(機能の制限なし) | プレミアム(広告・制限なし) 広告除去アドオン(広告なし) Windows限定プロアドオン(広告なし) |
使いやすさ (個人の感想) | ★★★★★ | ★★★★☆ |
お絵描きお助け機能 | ◎ | ◎ |
カスタマイズ性 | ◎ | 〇 |
素材の豊富さ | ◎ | 〇 |
PCやタブレットとの相性 | ◎ | 〇 |
psd(Photoshopデータ) 読み書き | 〇 | 〇 |
左手デバイスの使用 | ○ (商品によって設定必須) | ○ (使えるものと使えないものがある) |
マンガ制作 | 〇 | ○ |
アニメーション制作 | 〇 | ○ |
どの機器に特化してる? | PC (スマホ・タブレットも可) | スマホ・タブレット (Windows可) |
macOS | ○ | ×(※) |
アイビスの左手デバイスは使ったことがないので、こちらの記事を参考にしています(※一応自身でもやってみてmac/windows対応キーボードのショートカットキーを割り当てることができました)↓
https://ibispaint.com/lecture/index.jsp?no=151
アイビスは無料でも使えるが、機能が制限されてて作業画面にも広告が出るという感じです(有料プランだと広告が消せる)。
どちらかというと、スマホやiPadなどで描く方向け。
筆者はiPadで無料プランを使っていますが、SNS用のアイコンを描くなどの簡単な お絵描きは無料プランでも全然大丈夫そうです。
多くの素材が無料でも使えるので、お絵描きユーザーの助けになります(有料プラン限定素材もあるらしい)。
対してクリスタは全プラン有料ですが、機能が豊富で素材も多い。作業画面に広告も出ません(TOPページにお知らせが出てくるくらい)。
PCお絵描きに特化していますが、iPadで使用しているプロデザイナーさんやプロ漫画家さんもいらっしゃいます。
本格的なお絵描き・漫画・簡単なアニメーションなど色々と作れます。
デフォルトで入っている素材も豊富で、ほかにはクリエイターさんが作った素材を買ったり、自分で作った素材を売ったりもできます。
PRO版とEX版の違いですが、絵しか描かないのならPROでも十分な機能を使えます。
EX版は主に漫画制作する方やアニメーションを作る方向けって感じですね、写真や3D素材を線画にしたり漫画のページを管理する機能がついています。
アニメーションに関しては長いアニメが作れたりなど(これらがPRO版には入っていません)。
ほかにも細かい機能の違いがあると思いますが、筆者も使わない機能なので詳しくは公式サイトをご覧ください↓
https://support.clip-studio.com/ja-jp/faq/articles/20200186
まとめると‥
機能を多少制限してでも予算をあまりかけたくない方はアイビスで、後々のことを考えて お絵描きしたい方はクリスタがオススメって感じですね
それぞれのソフトに慣れるのにも時間がかかるので、ガッツリお絵描きするという意志をお持ちの方は最初からクリスタを使うことを個人的にはオススメします。
一応、体験版もあるので使いやすさなどを試すことができます。
クリスタ(アフェリエイトリンクです)↓
安心と信頼のお絵かきソフトはこれ【CLIP STUDIO PAINT】アイビス(公式)↓
CLIPSTUDIOのメリットとデメリット(個人の感想)
デメリット
・ソフトは基本有料(機能制限されている体験版はある)
・色んなツールや機能が豊富なので初心者には分かりにくい点があるかも?
クリスタは基本有料なので、時々使いたいくらいのユーザーだと手を出しにくいかもしれません(画像の保存などができない体験版はあります)。
あと無料の素材からペンの種類まで色んな機能が豊富なので、初心者は最初 混乱してしまうかもしれません。
Photoshopをある程度つかっていた筆者もそうでした‥(^^;)
本当のデジタルお絵描き初心者はレイヤーの使い方もチンプンカンプンだと思うので、調べながら作業をする必要がありますね。
メリット
・買い切り版とサブスク版がある
・デフォルトで入っている機能や素材が豊富
・多くのクリエイターが使っているのでトラブル時も安心
・PSDデータの読み書きができる
・左手デバイスが使える
・セルシスの株を指定数持っていたら1デバイス分(EX)タダで使える
買い切り版とサブスク版がある
2024年6月時点だと‥
買い切り版(DL版):PROが5900円、EXが24900円
サブスク(年額):PROが3000円、EXが8300円
・・となっています。
自分の使用頻度やスタイルに合わせて購入することができる。
※買い切り版のデメリットは自動アップデートがされない点です、常に最新バージョンを使いたい場合はサブスク版を使うか、アップデート契約をするかになります
買い切り版はPCのみ、サブスクはタブレット・スマホ・PCでも使える。
全部説明すると長くなるので、詳しくはこちらの公式サイトをご覧ください↓
https://www.clip-studio.com/clip_site/clip_site/tool/tool_top/?net_top_head
デフォルトで入っている機能や素材が豊富
こんな感じに素材が入っています。
素材の模様・柄をキャラの服に貼り付けたり、背景素材をキャラの後ろに置いたりできます。
機能や素材が豊富なのは初心者にとってはデメリットでもあるのですが、お絵描きに慣れてきた人にとってはメリットになります。
長くお絵描きを続ける予定なら、素材の豊富さは ありがたいです。
多くのクリエイターが使っているのでトラブル時も安心
使っている人が少ないソフトだと自分が困ったときに調べるのが大変です。
公式サイトでも質問をすれば回答はしてくれるとは思いますが、原因究明に何度もメール等でやり取りをすることになるので時間がかかる可能性が高い。
使っている人が多いソフトだと、困ったときのトラブルや解決策をネット上にたくさん上げてくれているので自分で調べて早急に解決することができます。
クリスタは多くのクリエイターが使っているソフトなのでネット上にノウハウも豊富ですし、書籍などもたくさん発売されています。
PSDデータの読み書きができる
画像編集データで世界で1番使われているのは(おそらく).psdではないでしょうか?
PSDはAdobe社のPhotoshop保存形式ですが、クリスタでは このPSDデータを読み書きすることができます。
つまり、値段の高いPhotoshopを持っていなくてもPhotoshopデータをいじることができるのがクリスタのメリット。
左手デバイスが使える
クリスタには専用に左手デバイスTABMATE(タブメイト)がありますが、それ以外の左手デバイスでも専用のアプリ(無料)を使えば使うことができます。
※左手デバイスとはショートカットキーをそれぞれのキー(またはボタン)に当てて、作業を効率化するものです
ただし、iPadやスマホだと使えないものもありますので、ご購入前にお確かめください。
※PCだと大体の左手デバイスは対応していますが、全部の商品を把握しているわけではないので気になる商品がありましたら、ご自身でご確認ください
あとBluetoothレシーバーが内蔵されていなければ、別途購入する必要がある左手デバイスもありますので、ご注意ください。
作業はこんな感じ↓
筆者がメインで使っている左手デバイス↓
セルシスの株を指定数持っていたら1デバイス分(EX)タダで使える
余談ですが‥セルシスというクリスタを開発している会社の株を指定数持っていると株主優待としてクリスタEX1デバイスを6か月分(実質)タダで使うことができます。
※この株主優待は指定数の株を権利付き最終日まで保持することで、優待をもらう権利が与えられるというもの
もちろん株式の購入なのでリスクもあるし、購入は自己責任になります。
株式のリスクとしては買値より値下がりして損したり、優待の廃止や改悪などですね。ほかには会社の倒産で株式が紙切れになってしまったり‥(^^;)
あと、多少の経済・財務諸表を読む勉強が必須ですね。
筆者は株価の安いときに200株ほど購入し、2024年時点でクリスタ優待を3回いただき、100株を100円値上がりしたときに売ったので10000円(税別)の利益も得ました。
配当金も少額いただいているので、ソフトをタダで使って お金ももらえている状態です。
今後はどうなるか分かりませんが‥。
リスクとメリットを考えて購入を検討してね
アイビスペイントの利点と欠点(個人の感想)
デメリット
・左手デバイスに割り当てられるショートカットキーが少ない
・作業効率がイマイチ(PC作業に慣れているため)
・画面をカスタマイズできない
BluetoothキーボードやUSBキーボードを接続したiPhone (iOS 14.0以降)、iPad (iPadOS 14.0以降)、Android端末でキーボードショートカットが使えます。
179. ジェスチャー・キーボードショートカット (iOS・iPadOS・Android版)より
https://ibispaint.com/lecture/index.jsp?no=151
上記のサイトをみてみると、投げなわ・スポイト・自動選択(自動選択の解除)などのショートカットキーがないようにみえます。
筆者は これらの機能を頻繁に使うので、PC+クリスタ+左手デバイスを使った お絵描きの方が効率的でした。
2024年現在は左利き用にカスタマイズができるようです↓
https://ibispaint.com/lecture/index.jsp?no=81
ツールボックスも個々のツールの位置は変えられませんが、段は変えられるようです↓
https://ibispaint.com/lecture/index.jsp?no=04
メリット
・無料で使える
・無料素材が豊富
・画面がシンプルで初心者にもわかりやすい
・イラスト初心者以外にもサブアプリとしてオススメできる(PSDデータの読み書きができる)
・多くのクリエイターが使っているのでトラブル時も安心
無料で使える
アイビスペイントの最大のメリットは、基本機能を無料でも使えることです。
無料だと素材に制限があったり、広告をみる必要がありますが、かんたんなSNS用アイコンから本格的なアニメ塗りイラストまで幅広く制作することができます。
無料素材が豊富
無料でも使える素材が豊富です。
有料ソフトのクリスタには負けると思いますが、無料なことを考えるとコスパは最強だと思います。
画面がシンプルで初心者にもわかりやすい
初めてアイビスの画面をみたときはシンプルな画面で、初心者は混乱することなく使えそうだなぁと思いました。
より本格的なお絵描きをする場合は、物足りなさが出てくると思いますがデジタル絵の初心者には丁度いいのではないでしょうか。
イラスト初心者以外にもサブアプリとしてオススメできる(PSDデータの読み書きができる)
実際にあった筆者の体験談ですが、PCでお絵描き作業をしているときに突然PCモニターが壊れてしまいました。
※いつもはPCモニター(資料用)+液タブ(お絵描き用)として使っています
なので、新しいPCモニターが届くまで お絵描きができなくなる所でしたが、iPad+アイビスでなんとか下書きや線画作業をこなすことができました→描いた線画はPSD保存し、PCモニターが届いてからクリスタで再編集
ちなみにPCモニターが届くまで、液タブは資料用モニターとして使っていました。
アイビスもPSDデータの読み書きができるので、サブお絵描きアプリとして最適だと思いました
PSDファイルの読み書きの詳細はこちらのサイト様が詳しいです(筆者は なぜか読み込みが上手く行かなかったので‥)↓
https://ibispaint.com/lecture/index.jsp?no=119
他のイラストソフトとも比較~Pastelaや古いPhotoshopなど
筆者が触ったことがあるソフト(アプリ)のみになります。
※すごく昔にOpenCanvasやSAIもいじったことがありますが、現在は触っていないので除外しています
Pastela(パステラ)
2024年4月にリリースされたばかりのpixiv開発のPastela・パステラという基本無料のiPad専用のお絵描きアプリをいじってみました(課金することも可能です)。
ショート動画も作っています↓
機能や素材面でアイビスには劣りますが、広告が出ない点が良いと思いました。
あと、アイビスより画面がさらにシンプルなので最低限の機能のみ使いたい初心者にもオススメです。
2024年6月時点では「iPadのみ」に対応している点が少し不便かなと思いました。
おそらくアイビスのようにスマホで描きたい学生たちもいると思いますので‥。
あと2024年5月現在は基本無料ですが、今後、有料素材やアイビスのような広告システムも入ってくるかもしれません。
Photoshop(ホトショップ)
筆者が使っているのは買い切り版の古いCS5ですので、現在のPhotoshopと違います。
Photoshopは元々、お絵描きに特化したソフトではなく写真などの「画像編集」ソフトです。
なので素材も少なく、ブラシの種類もクリスタやアイビスに比べて少なめです。
ただ、入っているツールやフィルタなどはクリスタやアイビスと似ていますし、筆圧検知機能も備えています。
※新しいPhotoshopは各種AI機能も入っているそうなので(おそらく)お絵描きに便利な機能がたくさんあると思います
Photoshopの最大のデメリットはソフトの値段です(現在は買い切り版はなく、サブスク版のみです)。
Adobe公式サイトを見てみると‥Photoshop単体でのサブスク費用が3280円/月(2024年時点)となっています。
年額だと34680円→月換算2890円。
クリスタPROの「年額」使用料が3000円→月換算だと250円と比べると、ものすごく高い・・(^^;)
Adobe社のソフトを使用しているユーザーはAdobe税などと皮肉っているね
あと、パソコンスペックもソコソコ高いものを使用しなくてはならない点も痛い。
じつはPhotoshopにはエレメンツという買い切り版もあります(無印Photoshopの機能制限アリ版)。
2022年に購入して使ってみましたが、筆者の中スペックPCでは重すぎて、まともにお絵描きができませんでした‥(^^;)
※古いCS5は割とサクサクですが、2022年に購入したエレメンツは重かったです
AI機能などが入っている無印版はさらにハイスペックなPCを求められることが予想されますので、Photoshopを使う場合はさらにお金がかかります。元々ハイスペックPCを使っている場合はいいですが‥。
Photoshopの推奨PCスペック(公式サイト)↓
https://helpx.adobe.com/jp/photoshop/system-requirements.html
なので、2024年時点ではクリスタかアイビスをオススメします
まとめ:本格的にやるならクリスタ、とりあえずお絵描きしてみたいならアイビス
・クリスタはPCで本格的にお絵描きをしたい人向け
・アイビスはタブレットやスマホで軽く描いてみたい方向け
・・というのが個人的な感想です。
もちろんタブレットでクリスタを使ったり、Windowsでアイビスを使うのも全然ありだと思います。
筆者が知らないだけで、便利に使えている人も多いと思うので。
お絵描き初心者の方々の参考になれば幸いです(^^)
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